絵を習っていると作品発表会という厄介なものがあって、何がなんでも出品しなくてはいけない
絵もそこそこに、お喋りの多い私には、
2ヶ月後の合同作品展は、必死に頑張らないと出来そうにない
そう言えば、
△△さんも絵を描いていたはず、
ちょっと誘ってみようかな?(つい、出来心)
「嬉しいです。楽しみにしています!」
という返事がきた(え、マジか!)
話のネタに喋ってしまったけど、取り返しがつかない^_^;
下手くそだと笑われるかも!
それからというもの、
私は、真剣に頑張った(つもり)
そして、2週間前にやっと出来上がった
作品展の日程を確認し、彼から初日に見に行くとメールがきた
初対面なのだから、一応私の写メも送っておいた
だが、2日前になって、彼のお母さんが亡くなってしまった
行くのは難しくなった、2~3日は連絡も出来ないとメールがきた
仕方ないよね
お母さんが亡くなったんだから
これから大変なんだし
けっこう頑張ったんだけど、見てもらえないのか…
会わない方がいいってことなのかな…
作品展が始って3日目、何事もなく受付をしていた
夕方、彼からメールが届いた
「今、⚫⚫病院、昨日終わってから救急車で運ばれ、ICUにいる」
えぇ、どういうこと?
私は、いてもたってもいられなくなり、
受付が終わると車に飛び乗りました
ナビを見ながら、たどり着いたときには、
7時30分、面会時間は過ぎていました
ここまで来たんだから、行くだけ行ってみよう!
自分でも驚くほどでした
彼に着いたことをメールし、部屋を探し、
恐る恐る中を覗いていたら…
突然、後から名前を呼ばれました
「え!」(勢いよく振り返る)
声の主が後づさりした…
「そうだけど、もしかして△△さん?」
(その人が頷く)
よく、私がわかったね~
写メくれたからね
本当に来ると思わなかった…
大丈夫なの?
どうして、歩いてるの?(*_*)
お互いに照れ笑いしながら、ちょっと緊張もしながら、話を始めました
私は、初めてだと思えないくらい
懐かしくて、嬉しくて、
ここが談話室だということを忘れて、
いつまでも笑っていました
(ごめんなさい不謹慎でした)